nido 井の頭公園店
素材とアートが織りなす静謐なカフェ空間
店舗デザイン_東京都武蔵野市
井の頭公園に隣接する建物の一画に、カフェ「nido」を設計しました。nidoはイタリア語で「鳥の巣」を意味します。善福寺公園を望む本店に続き、2店目となる本件においても「地域の止まり木」として、地域の人々から広く愛される場が求められました。内装デザインにおいては、開放的な本店と少し趣が異なります。初めから設置を予定していた松山智一氏の作品の世界観や既存建物の状況から、やや内に籠るような、静謐な空間を目指しました。天井の木製ルーバーは落ち着いた雰囲気を生むと同時に、空調設備などの視覚的ノイズを抑えています。壁の一部には黒の左官調クロスを、床には白黒の六角形タイルを恣意的に配置することでコントラストとリズムを生み出しています。バリスタが主役となる「舞台」と位置付けられたメインカウンターには、角度や幅を調整したオリジナルのヘリンボーン貼りを施し、既視感を抑えつつヘリテージ感を演出しました。吟味を重ねた素材とアートが織りなすこの空間が、店名のとおり、人々を静かに包み込む心地良い場となることを期待しています。
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